ゴーグル着用の危険性

なぜゴーグル着用が危険なのでしょうか?

まだ水泳を始めたばかりの保護者の方から「子供がゴーグルをつけたいと言っているのでゴーグルを付けさせて良いですか?」という質問をよく受けます。子供たちは目が痛いしゴーグルはカッコ良いので早く付けたいと思うのはごく普通のことです。そんな時私たちは一番こどもの状況を知っているコーチの意見を聞きます。

 

「水慣れができて水の中で目が開けられる」というのがゴーグルをつけて良いという私たちの基準です。「子供が嫌がっているのになぜ?」と思う方もいるかもしれません。「健康になれば良い」「体力が付けば良い」など水泳を習わせる理由は人それぞれです。

 

でも誰にとっても一番大切なのは「こどもの命」だと思います。いしくらが初めからゴーグルをつけさせない理由はそこにあります。

 

なぜだと思います?

 

残念なことにこどもの溺死事故は年間に数多くあります。海や川などの自然環境など多くの間接的な原因があります。でもその「直接的原因」の多くは水に対する「パニック」です。ご存じだと思いますが「何故足が付くのに溺れるの?」という事故は毎年のように起こっています。

 

経験ありませんか?いたずらでいきなり顔に水をかけられた時、

一瞬息が止まるような体験。あれがその「パニック」なんです。

子供が水慣れができていてゴーグルを付けていなくても「水に入っても目を開けていられる。」それが最低限の「溺れない力」なんです。だってこどもが溺れる時だれも、ほぼ「ゴーグル」なんかしていませんよね?

 

いしくらが初めからゴーグルをつけさせない理由はそこにあります。

水慣れが終わるまではゴーグルを付けさせないというのが私たちの考えです。

 

でもそれも水慣れができる始めのうちだけです。ゴーグルなしで目を開けられる水慣れができたらゴーグル着用はOKです。
一度身に付けるとあとは一生の宝です。自転車に乗れるようになったこどもが大人になっても自転車にのれるのと同じです。

水泳始めのちょっとした時間だけですから。少しの辛抱です。

 

またこれもあまり知られてないことですが、年齢が低いほどこどもの水への抵抗は少ないのです。逆に年齢が上がるほど水への抵抗が大きくなってきます。信じられないかも知れませんが、いしくらのベビースイミングの子供たちは数回の授業で水中にもぐって目を開けられるようになります。一回できるようになるともうどんどん自分からプールに飛び込むようになります。だから早い時期のプールデビューをお勧めしています。


でも水中で目を開けられるから絶対溺れないということでもありません。泳力のある大人でも溺れることがあります。その原因はその時の自然や人工的環境によってさまざまです。

 

子供の泳力も重要な一要素ではありますが事故はある程度未然に防ぐ事ができます。私たち大人がその危険を察知してあらかじめ危険から子供たちを守ることが一番大切なことは言うまでもありません。